概要
電子書籍のサービスを実施しているところはたくさんありますが、その中で既にサービス停止しているところについて、以下の点を調査しました。
- どこが行っていたサービスか。
- サービス停止時期。
- サービス停止後のユーザーに対する補償対応。
掲載順序はサービスの停止が早かった順です。
PSP向けコミック配信
サービス提供元
ソニー・コンピュータエンタテインメント
サービス停止時期
2012年12月31日終了
サービス停止後の対応
購入済みコンテンツの再ダウンロードはサービス終了までは可能。12月には再生のためのアプリケーションの提供も終了。(ダウンロード済みのユーザーはその後も読むことは可能)。コンテンツのバックアップはPCソフト「Media Go」で可能。ただし閲覧用アプリケーションがダウンロードできないため、アプリケーションの入っている端末が使えなくなったら以後読めなくなる。Reader Storeで利用できるクーポンが購入額に応じて配布された(詳細な金額は不明)
Reader Storeはソニーが運営している電子書籍サイト
Raboo
サービス提供元
楽天
サービス停止時期
2011年8月10日サービス開始。
2013年3月31日サービス終了。
ソース>http://ebook.rakuten.co.jp/event/raboo/
サービス停止後の対応
全員
購入金額10%相当の楽天スーパーポイント
UT-PB1・SonyReader利用者
楽天スーパーポイント200ポイント
楽天koboイーブックストアへ登録
購入金額40%総統の楽天スーパーポイント(要1,000円の購入実績)
Kobo Touch(koboの電子書籍用端末)3,000円割引クーポン
ダウンロード済みコンテンツの扱い
保持されるが、再ダウンロード不可のため端末の故障やアプリが動作しなくなる、等で読むことができなくなる。
koboについて
こちらは現在もサービスが続いています。
2018/12/18追記 現在は楽天ブックスという名称になっているようです。
TOP BOOKS
サービス提供元
NEC BIGLOBE
サービス停止時期
2013年9月26日終了
ソース>http://121ware.com/navigate/support/ltn/info/20130723/
サービス停止後の対応
ダウンロード済みコンテンツは端末が壊れるまでは読み続けられる。その他救済策については不明。
エルパカBOOKS
サービス提供元
ローソン
サービス停止時期
2014年2月24日にサービス終了。
サービス停止後の対応
購入金額分をPontaポイントで返金(サービス終了日までに、ローソンWEB会員としてアプリにログインしておくことが必要)。購入した書籍は、サービス終了後は一切読めなくなる。
地球書店
サービス提供元
NTTソルマーレ
サービス停止時期
2014年3月31日午前10時サービス終了。
サービス停止後の対応
購入した金額分、当社が展開する別の電子書籍サービス、「コミックシーモア」のポイントで進呈した(申し込みが必要)。
購入済みの作品は閲覧可能、購入済み作品の再ダウンロードは6月30日まで可能。
コミックシーモアのアドレスは以下。
ヤマダイーブック
サービス提供元
ヤマダ電機から委託されたsmartebook.com(旧フォーサイド・ドット・コム)が運営。
サービス停止時期
2014年7月31日終了
サービス停止後の対応
新規に電子書籍サービスを立ち上げ予定。
しかしサービス終了後、購入した書籍は読めなくなる。ポイント等による返金や他のサービスへの引継ぎも一切なし。と当初は発表され炎上、その日のうちに対応内容が変更され、新たな電子書籍サービスで購入済み書籍は閲覧できるようにするとともに、移行しないユーザーにはイーブックポイントの残額をヤマダポイントで付与することとなった。
BooksV
サービス提供元
富士通
サービス停止時期
2015年9月29日にサービス終了。
公式ページは既に消滅して、アクセスできなくなっている。
サービス停止後の対応
2015年6月1日までの購入累計金額を全額hontoポイントで返金した(返金には手続きが必要)。hontoポイントは加盟店舗(電子書籍だけではなくリアルの本屋等も含みます)にて1ポイント1円で使用できる為、このポイントで同じ本を他の加盟店で購入する事が可能だった。(品揃えが同じとは限らないので購入できない本もあったかもしれません)
hontoポイントについて、詳しくはこちら。
サービス終了後も引き続きダウンロード済みの書籍は閲覧できるが、閲覧ソフトのダウンロード、購入済みコンテンツの再取得、端末登録がサービス終了日以降は実行できなくなるため、コンテンツの削除、端末の故障等で読むことができなくなる。
ダイヤモンドブックス
サービス提供元
ダイヤモンド社
サービス停止時期
2016年5月31日にアプリの配信を停止
ソース>http://www.diamond.co.jp/information/digital/201604011454.html
サービス停止後の対応
アプリをダウンロードしたままであれば、ダウンロード済みのコンテンツは読むことができる。OSのバージョンアップや端末の故障、本棚からユーザーの手で削除したものは読むことができなくなる。再ダウンロードは2016年11月30日まで可能。
本よみうり堂デジタル
サービス提供元
読売新聞社
サービス停止時期
2016年9月26日午前11時に販売停止。
2017年9月26日午前11時にサービス停止。
ソース>http://www.yomiuri.co.jp/book/digital/heiten/heiten.html
サービス停止後の対応
アプリをダウンロードしたままであれば、端末にダウンロード済みの電子書籍は閲覧可能。サービス完全終了後はサポートがなくなるため、その後に端末故障、アプリの不具合等発生すると読めなくなる。サービス停止後はダウンロードもできなくなる。
他の電子書籍サービスのポイント還元等はなく、返金は一切無く完全にサービスを停止した。
Degital e-hon
サービス提供元
トーハン
サービス停止時期
2018年4月27日にサービス終了
サービス停止後の対応
本・雑誌
2018年7月31日までダウンロード可能(一部例外あり)。それ以後は閲覧もできなくなる。
医学文献コンテンツ
2018年7月31日までダウンロード可能(一部例外あり)。それ以後も閲覧は可能。
返金対応
購入時の税込累計額相当分のDigital e-honポイントを進呈(1ポイント1円で使用可能)。クーポン等の割引分は進呈額に含まない。ただし医学文献購入分と、2018年4月16日以降の購入分は対象外。Digital e-honポイントは全国書店ネットワークや、BOOK☆WALKERで使用可能。
全国書店ネットワーク
BOOK☆WALKER
参考にさせていただいたサイト
電子書籍の夢をみた
>https://ebookjp.net/サービス終了した電子書籍ストアはどうなったか/
げろみ日記
>http://d.hatena.ne.jp/geromi/20140529/1401291726
見て歩く者by鷹野凌
まとめ
返金対応
大半のサイトは何らかの形で返金やサービスの引き継ぎを行っていますが、「本よみうり堂デジタル」、「ダイヤモンドブックス」以外は概ね一定額~全額を返金なり、後続サービスへの引き継ぎなりをしています。(「TOP BOOKS」は調べてみましたがその辺の情報がなく、よくわかりませんでした。)
購入した書籍のその後
大抵のサイトでは「ダウンロードした端末が生きている限り読める」、「端末が壊れたら読めなくなる」という状況でした。とはいえ端末がそんなに何年ももつわけではないので結局最終的には読めなくなりますね。
雑感
そろそろ電子書籍に移行しようと考えていまして、サービス終了した時にどうなるかを軽い気持で調べていたら思いのほか多くてびっくりです。これで全部拾えているかどうかも不明・・・。次は現在も続いている電子書籍サービスを調べて、どこを使うかを決める予定ですが、数を考えると震えますね。
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