概要
増えすぎたディスクを管理するためのツールを探していたところ、タイトルにある「MiniTool Partition Wizard」というツールを見つけたのでご紹介。
公式サイトはこちら。
海外制のソフトウェアですが、サイト/ソフトウェア共に日本語に対応しています。
エディションの違い
無料版、プロ版、プロ・アルティメット版、サーバー版、エンタープライズ版、テクニシャン版という6つのエディションがあるようです。
相違点については以下のページに詳しく記述されています。
ページ左上にある「相違点だけ表示」をクリックすると、全エディションで使える機能は省略され、相違点だけを見ることができます。このボタンが地味ですが便利。
サーバー版、エンタープライズ版、テクニシャン版については主にビジネス用途向けで、機能の違いではなくライセンスの種類の違いのようですね。
なおこの記事は、プロ・アルティメット版を使用して書いています。
デモ版の存在
有料のプロ版とサーバー版には「試用版」が存在しています。このツールでは、様々な操作を行った後に「適用」して初めてディスクに操作した結果が反映されますが、試用版ではこの「適用」操作ができないようで、実際にパーティションの変更を行うことができません。
しかしそれ以外の操作は製品版と同等に行えるようなので、プロ版、サーバー版の操作感や機能について知りたい場合こちらをダウンロードして使用してみるのが良いかと思います。
公式版のダウンロードページからダウンロードが可能です。
ライセンスについて
プロ版、プロ・アルティメット版毎に1ライセンス1PCにインストール可能ですが、PCの構成を変えた場合(公式FAQにはマザーボードを交換された場合と書かれています。)は別のPCとして認識され、ライセンスをリセットしないとインストールが行えなくなるようです。このライセンスのリセットは一度のみ、無償でリセット可能ということですので、近々PCを新しくするぞー、という場合、新しいPCを購入してからライセンスを適用した方が良いようです。
起動
アイコンをダブルクリックすると、以下の画面が表示されます。
ディスク情報を読み終わると以下の画面が表示されます。
右上の「アプリケーションを実行」ボタンを押下することで、メインのアプリケーション画面を起動することが出来ます。この画面から機能を実行することも可能です。
(この画面に存在しているボタンが機能のすべてではありません。)
メイン画面
機能の紹介
ディスクベンチマーク
言わずもがな、ディスクの性能を図る機能です。
画面の上部にある項目で設定を行い、実行することでディスク性能を測定できます。
開始ボタンの上にある「順番&ランダム」というところがシーケンシャルアクセス&ランダムアクセス両方を測定する、という意味になっています。
ディスク使用状況分析
ディスクが「何に」「どれだけ」使われているかを分析する機能。
各フォルダごとの使用ディスク容量や、拡張子ごとの使用ディスク容量を表示してくれます。
データの整理する際、どんなファイルがどれだけ入っているか、そのフォルダが必要なのかどうか、という判断をすることでフォルダの中を追いかけなくても残しておくか、削除するかという判断ができる便利な機能ですね。
パーティションの管理
これがメインの機能と思われます。メイン画面に表示されているパーティションをクリックすると画面左側にあるメニューの内容が変わります。また対象パーティションを右クリックすることでも可能な操作が一覧表示されます。
パーティション分割(無料版以上)
一例として、パーティションの分割、を選択すると、さらに以下のような画面が表示されます。
パーティションサイズを入力するか、スライダーを操作することでパーティションのサイズを指定することができます。スライダーで比率を見ながら操作できるのは楽でいいですね。
パーティション復元(プロ版以上)
間違って削除したパーティションを復元する機能。バックアップを取って試しに使用してみました。
こんなデータが入っているパーティションを削除してから復元します。
まずパーティションを未割当にして、上部メニューの適用をクリック。
なおこのソフトウェアは操作したのち、「適用」をクリックするまでは操作が確定しません。なので操作を間違えてしまっても、「破棄」さえすれば元の状態に戻すことができますので、安心して使えます。
削除を適用した後の画面。
削除したパーティションを右クリックして、復元を選択。
先ほどDドライブを削除したため、「論理ドライブ」にDドライブが存在せず、代わりに「紛失されたパーティション」にDドライブと思われるものがあります。それを選択してスキャンを押下。
すると以下のようにスキャン中の画面が表示されます。
スキャン中での左側の結果ツリーから対象のファイルを見ることはできますが、「最大限の効果を得るには完了までお待ちください」とありますので素直に待ちます。
残り時間が14時間となっていますが、ここはディスクを全スキャンするところだと思うので、時間がかかるのは仕方ないかなと。
概ね表示されている通りの時間が経過してスキャンが完了した後、プログレスバーが消え以下の画面になります。ここで復元したいファイルを選択して保存ボタンを押下します。
するとデータの復元先選択ダイアログが表示されます。
復元先を選択してOKを押下すると、復元中画面が表示されます。
復元後のファイルは以下のようになりました。
復元前よりファイルが増えてますね。これはパーティション削除する前に手動で削除していたデータも一緒に復元されたためのようです。
そこまで追跡して復元されるとは思わなかったのでちょっとびっくりしましたが、思っていた以上の復元力を発揮してくれました。
まとめ
全機能を試してみられるとよかったのですが、機能が多くてすべての機能の網羅できませんでした。今後使っていきながら、それらの機能についてもレビューの記述をしていこうかと思います。
私が使ったのはプロ・アルティメット版ですが、FREE版でもかなりの機能が使用可能ですので、興味を持たれた方はまずFREE版を使われてみることをお勧めします。
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